USA : Los Angeles
アメリカ、カリフォルニア州の最大都市であるロサンゼルス。
ユニバーサルスタジオやハリウッド。太陽が燦々と降り注ぎ、サンタモニカのビーチにはきらきら光る青い海。そんな観光名所としてのイメージが強いロサンゼルスだが、実は自然と共存する心を大切にし、地域のコミュニティー作りに熱心。
自然とソーシャルイノベーションが生まれている地域というロサンゼルスの一面を知っていますか？？
日常の中でもナチュラルに実現しているソーシャルイノベーション
日本でも最近ソーシャルビジネスや社会起業家が注目されてきていますが、LAではその枠を超えて地域の住民みんなが社会貢献できる生活をしています。ここでは誰かが「社会貢献活動をしようよ！」と言い出すわけではなく、“社会貢献活動をしている”とわざわざ意識せず、それが当たり前のこととして人々の生活の一部として溶け込んでいます。ソーシャルなことが当たり前なライフスタイル。日常生活の中でナチュラルに実現していくソーシャルイノベーション。
これは、Over the Rainbowの目指す世界観でもあります。
地産地消の地域コミュニティー
毎週日曜日、アメリカ中ではFarmer's marketが開かれていて、LAは特に活発な地域です。Farmer's marketとは、その地域の農家が複数集まって、自分つくった農産物を持ち寄り、消費者に直接販売するスタイルの市場。農産物以外に洋服なども売られています。このイベントは、地元でつくったものを地元のみんなで食べる、買う、という地産地消が実現されたスタイルがあります。それだけでなく、このマーケットは地域の人にとっての一つの交流の場ともなっています。
捨てられたペットと地域の人々をFabulousに養子縁組させちゃうLA girls!
捨てられた犬や猫などのペット。日本では「飼ってくれる人がいなければ保健所で処分されてしまう」という物悲しいイメージがつきまといます。しかしここLAでは違う。Pet
Adoption（捨てられたペットの養子縁組）は歩道からすぐ見えるパブリックスペースで行われ、誰もが気軽に入れるようになっている。５０ｍ先に進むと他の団体がPet Adoptionをしている。いわゆる“競合”である。
その主催者が20代前後の若いLA
girlsで、みんなそれぞれに個性を出そうとマーケティングしています。飼い主のいないペットを地方自治体任せにし、ペットを預かってくれる人をただ待つのではなく、地域の住民が世代に関わらず積極的に飼い主になる人を見つける。そんなことが当たり前のように行われています。
Santa Monicaのライフスタイル
サンタモニカはロサンゼルス西部に位置する都市。ここでは地域コミュニティー形成の工夫がなされており、LOHAS（健康や環境問題に配慮したライフスタイルのこと）も自然と実践されています。例えば、ビーチや森と共存した生き方をコンセプトとするファッションブランドやカフェが多く存在し地元を愛するの人々に愛されています。メインストリートには地元のオーガニックコーヒーの専門店やエコバッグのデザイン会社、グリーンな住宅建設会社など、グリーンな個人経営の小さな会社軒並み並びます。また、サンタモニカの郊外、Brentwood Villageでは住宅街の中に小さなショップがたくさん並び、地域住民向けのワークショップも開催されています。サンタモニカといえば爽やかなビーチライフが有名だが、それ以外にもここに住みたくなる理由があるのかもしれません。
また町の中にはコミュニティガーデンとよばれる地域の庭があります。大きな庭の中で地域の人々がそれぞれ自分の領域を持ち、そので好きな花や野菜を育てて鮮やかにガーデニングを楽しみ、自分達の庭を自慢し合います。このガーデンの存在は、地域の人々の癒しや交流の場になっているのみでなく、近代的に発展する町の中に緑を豊富に保つ大切な役割も担っています。
「みんなで一緒に楽しくよりよい社会を自分らしく作って行こう」というOver the Rainbowのマインドはここからヒントを得ました。
